ここで詩を書け【馴れ合い】 コテ辞典掲示板 文化部 【上等】
1 名前:名乗るほどの者ではない [2004/05/26(水) 02:39]
・詩板が開けない
・こっそり書きたい
・317タン、、、

などの理由でドゾー

2 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [2004/05/26(水) 02:44]
「祈り」

天地がくっついたまま
私は光明を待つ
開かれればかならずそれがさしこむと信じて
膠(にかわ)を丁寧にはがしながら
いたい、いたい、と泣く子をあやしながら

3 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/05/26(水) 08:44]
避難所すか、、
というか、ここにもとうとう詩スレが、、
まぁ、一番上にあるとアレでしょうし、sageていきましょうかの。

4 名前:名乗るほどの者ではない [2004/05/27(木) 22:49]
ちからつよくふきこんだしゃぼん玉を
乳の河にながしましょう
君にとどくかしら
かむぱねるら

今年もとまとがまっかにうれています

ぼくはすっかりはいからな洗濯屋になりました
さくさくしゃぼんの泡をうたい
一日シャツを洗っています


かむぱねるら、ぼくのともだちのほし
教えてください
あしたの星はいくつひかりますか
あきにはどれほどみのりますか

あとどれほどで君にあえますか

5 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/05/28(金) 20:39]
ここでの批評者、募集中です。

6 名前:名乗るほどの者ではない [2004/05/28(金) 22:55]
>>2
地平線の先で
天地はくっついていて
空の高さはわからなくて
地面スレスレまでが空なら
くっついているともいえる。

だから常に閉塞している世界の中で
静かに姿勢をただして光明を待つ姿は
だいぶ救世主に近い。

>>4
いーはとーぶ

そういった毎日と
そういった空想と
そういったトマト。

7 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [2004/05/29(土) 04:09]
>>6
(快∀楽) サンクス

救世主か、、、ふふふ

8 名前:4 [2004/05/29(土) 10:44]
>>6
詩以前のものにまで
コメントをありがとう

9 名前:6 [2004/05/30(日) 05:20]
>>8
エヘへ〜☆
詩以前なんてとんでもない!

>さくさくしゃぼんの泡をうたい
ここんとこなんか
薄荷みたいに頭の中がすーっとしました♪

10 名前:名乗るほどの者ではない [2004/05/31(月) 10:37]
夏の虫 蛍光灯に 激しいキス
私はミュールになれなくて アスファルトに 激しいキス

11 名前:名乗るほどの者ではない [2004/06/01(火) 13:48]
>>10
接触
接吻
みずみずしい触れ合い

至福の一瞬
そのあとは苦痛?
儚いイメージの内包に吸引力がある

12 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/06/04(金) 20:18]
ある病気の少女がいた
18になって間もない頃
高校を卒業して間もない頃
その病気は彼女の中に居座った

小さい頃から
体が丈夫なのだけが取り柄だったのに、と
酷い風邪をひいても食欲だけは落ちない元気な子だったのに、と
体育会系で運動が大好きな子だったのに、と
少女の母親は涙を流し途方に暮れる

中肉中背で健康的な肢体であったその少女は
無理なダイエットでもしたんじゃないか、と思うほど痩せていた

その病気は一度発症すると一生抱えていかなくてはならない
定期的に病院に通う日々が一生続き、つらい検査を受けなくてはならない
好きなものを食べたくても何でも好きなように食べる事が出来ない
終わりのない制限ばかりの日々が続く

本人の意識と正しい治療を続けていたならば
普通の人と同じように生活でき、運動ができ、出産も可能だという事で
それだけは救われた、と思っていたのは
本人以外の人達だけだった

長期の入院
見舞いに行くと必要以上に心配そうな顔をしていたであろう俺を睨みつけ
泣き喚きながら手元にあるものを片っ端に俺に投げつけてきた
症状そのものは重篤ではないものの、自殺の惧れがあると医師の判断により
安定剤は服用ではなく点滴によるものに切り替えられ、面会謝絶が数ヶ月続いた

まだ18歳の痩せた少女の肩には、この病はかなり重過ぎた

13 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/06/04(金) 20:20]
その6年後
幸せな結婚をし、その1年後
その病気のリスクのせいで腹に宿した小さな命を失った
出産間近で陣痛誘発剤を使って心臓の止まった胎児を分娩するという苦しみ
死人のような顔になった彼女を前に、俺はこの頃から神を恨むようになった
しかし現在、彼女は小学1年生の元気な男の子の母親をしている
病気、多数の合併症の不安を抱えて、だ

長年禁句であった病気の話も彼女の口から出てくるようになった
 「私は
  病気もなく普通に大人になっていたら、
  我侭なままのどうしようもない子になっていたと思う」
彼女のこの口癖を俺は正面からまだ聞けずにいる

母親になると同時に彼女の中で何かのスイッチが入ったのか
少女の頃のあの天真爛漫な笑顔が戻ってきた
頼りない兄貴を鼻で笑うあの彼女が戻ってきた
母って強い
すっかり置いてかれ、いまだウジウジと足踏みばかりしている俺の
何ともみっともない事よ

14 名前:名乗るほどの者ではない [2004/06/05(土) 21:01]
>>12-13
書き起こしたということ。
何か、区切りがついたんですよね。
317さんの中で
きっと。

人は独りじゃないということ。
一緒に抱えている
いや、重さは違うから
一緒に支えている人の存在。

母は力強い。

当たり前に言われていることが
新しく目の前に現れてきて
また一歩進んでいく僕ら。

あ〜、今夜も月が綺麗だ☆

15 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [2004/06/05(土) 23:18]
>>12-13
バファリン2錠

16 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [2004/06/05(土) 23:19]
>>12-13
バファリン2錠

17 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [2004/06/05(土) 23:19]
(快 Д 楽)、、、ヨンジョウモ アゲチャタ

18 名前:2式 ◆21KKKKKK2k [2004/06/05(土) 23:33]
>>15-17

( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …?!

19 名前:名乗るほどの者ではない [2004/06/05(土) 23:36]
>>17
(・∀・)ニヤニヤ。
(*--)ヾ( ̄▽ ̄*) ナデナデ
(私は昔、バファリン4錠のお世話になってましたので、無問題、たぶん)

>>18
可愛い!!
お友達になってくだちい。

|_・。)つ

20 名前:2式 ◆21KKKKKK2k [2004/06/05(土) 23:39]
>>19

(゚Д゚≡゚Д゚)エッナニナニ?

21 名前:名乗るほどの者ではない [2004/06/05(土) 23:47]
>>20
お友達の握手を要求中w
|_・。)つ

22 名前:2式 ◆21KKKKKK2k [2004/06/05(土) 23:57]

|_・。)つ);Д`)ァゥゥ…

23 名前:名乗るほどの者ではない [2004/06/06(日) 00:05]
>>22
……突っついてよろしいんですね?
では、もう、遠慮無く。
|_・。)σ)Д`)プニョプニョ

……ってここ、詩スレでしたわ。皆さん失礼しました。

では2式さま、またいずれどこかで。by雇われ店長。

24 名前:2式 ◆21KKKKKK2k [2004/06/06(日) 00:08]
|_・。)σ  Σ(゚∀゚ノ)ノキャー

そうだたよ、ここは詩スレだた
ということで、これにて
糸冬 了..._〆(゚▽゚*)

25 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/06/06(日) 00:32]
>>15-17
バファリン4錠も飲むと、体温が20度くらいになりそうですね。

>>18-24
何だか楽しそうですね。

26 名前:2式 ◆21KKKKKK2k [2004/06/06(日) 01:06]
バハリン1箱飲んでたことある

胃荒れちゃって、ダイエットにはよかったが
2錠じゃ効いてるかわからなくなって4錠8錠…って増えてった
常にボーってして、食事の変わりに水飲んでた

その反動でか、体がでかくなっちゃった(w


明るく楽しく自由気ままに生きてるよ

27 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/06/06(日) 01:21]
一箱飲んでも死なないんですなぁ、、、
何かの間違いで1錠でも多く飲んじゃうと遺書書きたくなる気分になりますが、、、、

あ゛あああああ、、俺はもう死ぬるるるるる

って、、、、、、

28 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/06/06(日) 01:22]
意外とだいじょぶなものなんですね、、、、、、

29 名前:2式 ◆21KKKKKK2k [2004/06/06(日) 01:26]

他人より、ほんの少しだけ耐性があるのかも

大きさで言うと蟻んこくらい
太陽系がカブトムシとしての話だが(w

30 名前:名乗るほどの者ではない [2004/06/06(日) 05:10]
>>29
ごめんなさい、なにかとてつもなく謝りたい衝動に駆られたので自己申告します。
>大きさで言うと蟻んこくらい

>大きさで言うとうんこくらい
て見えて超びびりました、、、、、、、
なんの話題だったのか、一瞬で記憶がぶっとんだ。

31 名前:名乗るほどの者ではない [2004/06/07(月) 04:14]
  横たわる事実  

死にたがっている人を止められるのは
同じように死にたがっている人たちだけで
生きることを望んでいる人たちでは
生きたい人の力にしかなれない

そんな事実に思い当たって
二言目を静かに封じる

眩しい光に眩んで立ちつくしていた筈なのに
いつの間にか私も光の側になっていて
暗闇でもがく人に一片の安らぎも差し出せない

私ではダメだ
その事実と同じだけあなたも
他の光の側を見ている誰であっても
やはりダメなんだと思う

ただ気がかりなのは
暗闇を歩く者同志の相乗効果につけ込まれ
ともに奈落に落ちていくマイナスの影響力

はらはらと 両手を組み合わせ
朝の来ないあの子を救う
ただ一つの可能性がどこかにあればと

そんな思いで過ぎていくこの頃の時間

32 名前:うたた寝死人 ◆utatasFSi. [2004/06/07(月) 23:07]
[クレープハンガー]

時に僕は
自分の無力に安堵する

僕の働きかけの一々が
世界に何等影響を及ぼさない様を見ては救われる

僕の想いは
彼の未来を寸分も違えず
僕の言葉は
彼女の意思を削りも増しもしない

ハロー、ダーリン
君は空よりも自由だ
縛られたいならそれも自由だ
ハロー、ダーリン
好きなようにすれば良い
不道徳も終わりも好きなように

大丈夫傷つくことは無いよ
彼女の嘆きも
僕の忘却も
君の知るところにもたらされはしない

ハロー、ダーリン
月が欠けていくよ
僕らはあと何度見るだろうか
ハロー、ダーリン
好きなようにすれば良い
平凡も惰性も好きなように
遍く君の好きなように


注)クレープハンガー(crepe-hanger)=喪章をつける人、転じて 悲観主義者

33 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [2004/06/08(火) 01:29]
潔癖なまでに死を憎んだ彼の最期は腹上死だった
彼は恋人と気体になったまま逝った
ルームサービスの小池さんはこのことをなかなか話したがらなかったが
現場は流動物でいっぱいだったらしい

彼はことあるごとに自分の頭を打ちつけ その反動で生きていた
夜に目をさまし 朝に凍死していた
ひねくれもそこまでくると愛に変わるようで
彼の側から恋人が切れることはなかった

34 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [2004/06/08(火) 01:34]
新しい恋人を僕に見せるたびに、最愛のふりをして
彼は僕が鏡であるかのようにさまざまにふるまった
恋人たちはどれも同じような質感を持っていて
僕にはまるで風呂場の遊び道具にしかみえなかった

最後に彼と交わした言葉は「さよなら」だったように思うが
「好き」だったかもしれない
彼はホテルの27階で流れるように死んだ
彼の軽蔑していた死にあっけなく抱かれたのだ

35 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [2004/06/08(火) 01:41]
僕と彼が24時間なにかに夢中になっているかのように見えたのは
そのことについて話していたからだろう
彼は僕にメモ帳程度の関心しかみせておらず
客観とはあてにならないものだと知った

死について語る時 彼は意識してなかったろうが
はっきりと死についてはなしていたのだ
嫌悪するものを対象にはなすとき
それにくるまれているとも気づかずに
それは熱心に語っていた

それは熱心に

36 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [2004/06/08(火) 01:53]
殺してほしかった
かれをころしてほしかった
大都会でも太陽でもいいから
かれを粉々にしてほしかった

もしくは大学の講義のように僕を集中させない何かが
彼に向かい一言でも添い寝することのできなかった僕に
たった少しだけの勇気を与えてほしかった

すばらしい死に顔を僕に見せた彼は もうそれを受け入れていて
欲求のままくちづけをしても
手の届かない表情を ずっとずっと
みせつけていた

37 名前:人形使い [2004/06/08(火) 02:29]
勝手になんだかここのコメント職人化してきた。。。
そろそろ身をあかすへし☆
>>31
私は一緒に闇を覗き込まず
尻を叩きあう関係が健全だと思うのだけれど
それは置いておいて、と。

私は
死にたがる人をとどめることは
生きることを望む人でも可能だと信じる。
この詩を書いたあなたであるならばなおのこと。
卑怯にも思えようが
深く関わってしまえばいいのだ。
相手に届くまで思う気持ちを伝え続けるのだ。
そのこころに偽りが無いのなら
自分を大切にできない人は
あなたを大切に思い
死を思いとどまると私は予想する。
ただそののちしばらくの命二つ分の重みを耐える責任を引き換えにして
あなたは真摯に呼びかければいいのだ。
「大切な人を呼び止める」
そういうときのために
言葉を駆使できるように
私は詩人でありたい。

38 名前:人形使い [2004/06/08(火) 02:53]
>>32
例えば私は
自分の遺伝子はひとかけらも残したくない。
例えば私は
墓も葬式も要らない。灰は土に巻けばよい。
そんな思いにとらわれる私たち。

でもそれを
言語という伝達用の道具をもって残してしまったとき
何やらそこには大きな自己矛盾が横たわっていて
私たちは底知れない自由の中
案外誰よりも上手くやっているんじゃないかとも思う。

悲観を踏み越えて
飄々としてみれば
多分私たちは何者よりもしなやかで
何者よりも強い。
クレープハンガーからのみ許された賢者へのクラスチェンジ?
(妄想の可能性すらも楽しんでみる)

霞を食べてみたい。

39 名前:人形使い [2004/06/08(火) 03:14]
>>33-36
流れている論理の軸が
地軸のようにやや傾いでいて
文学の薫り漂う世界。

私はどちらかといえば
他人に対するスタンスは
腹上死の男に近い薄情さを自覚しているから
(他人に期待することを知らないから)
主人公の執着について
傍らから語ることはできそうもない。

逆にその屍にくちづける執着は
相手の意志を解さない欲求に近いように思われて
ただ死によって腐ってゆく肉体に嫌悪を抱いた程度の
よっぽど人形に対するような好奇心だったのではと感じてしまう。
執着もまた薄情なのではないだろうか、と。

結局薄情なのはお互い様だったのでは
そう思う私の方こそ薄情なのだろうか?
(そんな風に思われたらさすがに少し悲しいかな。)

40 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [2004/06/09(水) 02:40]
>>39
(快∀楽) ブンガクノカホリ、、、

屍に対してようやく欲求を果たせる「僕」は
ひょっとしたら屍としかコミュニケーションとれないのかもしれない。
いってみればずっと屍と対峙してたようなもんで
「彼」が「真の屍」になった時
>手の届かない表情を ずっとずっと
>みせつけていた
という究極の意思の疎通がはかれたのかな。逆説っぽいけど。

つまり
>結局薄情なのはお互い様だったのでは
と感じるように「彼」も「僕」も屍を求めていたのかもしれない。

41 名前:人形使い [2004/06/10(木) 00:45]
つまりダッチワイフを求めてる。
言いすぎかな・・・
それにしても、とても現代的な詩だ。
悲しいかな
自己中だとか、女を人間と思ってない男だとか
私の周囲にもいるなぁ。。。

42 名前:人形使い [2004/06/10(木) 00:46]
>>41>>40

43 名前:「月」の逆位置 [2004/06/11(金) 00:36]
「夜叉姫恋変化−やしゃひめ こいへんげ−」

 麗しき月の夜に
 まがまがしき愛の宴
 人々の笑いが絶えなかったであろうこの屋敷も
 今宵は血で染まり
 屍が累々と
 無造作に横たわる

 屋敷の奥にて
 動く人影あり
 着物は血で染まり
 彼岸花が咲き乱れてるごとく
 篝火に紅が映え
 これぞ鬼ぞと人は知る

 血で染まった貴人の首に
 愛おしげに口を寄せ
 これぞ至福ぞと
 歌い狂う

「姫よ何ゆえこのような」
 男は刀を振りかざし
 激しく姫に問いただす

44 名前:「月」の逆位置 [2004/06/11(金) 00:37]
 姫は笑いざわめきながら
 歌うように語り出す

「これはすべては恋ゆえに
 恋は何より尊いものなれば
 家も親もかまやせぬ
 この世で添い遂げることができぬなら
 誰にも渡さぬ愛しい人よ」

 みだれし髪も血で汚れ
 頭から伸びし二本の角
 すでに心は闇に染まり
 鬼に落ちしを示すなり  

「おぬしも私の邪魔をするなら
 それ相応の罰をと思ったが
 今はとても気分が良い
 見逃してやろう
 感謝するがよい」

 そう言って艶やかに笑うと
 闇の向こうに消え去らん

 残るは屍と
 唖然とする武人のみ

45 名前:「月」の逆位置 [2004/06/11(金) 00:58]
誰にも渡さぬ愛しい人よ →誰にも渡さぬ愛しい人は


寝てる時、急に思いついて書きたくて書きたくてたまらなくなりました(笑

46 名前:人形使い [2004/06/11(金) 22:21]
43-45
生成り。
悲しき人の化生。
現世への執着かー。。。
(共感はできないけど、とってもわかるなー)
愛憎の黒々とした渦に飲み込まれて
彼女はこれからどうなっていくんだろう。
罪に苛まれて、選べる道が死しかないだろうに
生きているところが空虚な余韻を残していて悲しい。

細かいこと言うと
1連目の言葉の選び方が少し洋風を感じたので
(彼岸花&鬼だから和風のお話だよね?)
導入にぐっと和風な言葉を入れて筋を通すといいかな〜と個人的に思いました。

最近「月」の逆位置さん脂のってていい感じだネ☆

47 名前:「月」の逆位置 [2004/06/11(金) 23:38]
 人形使いさん、コメントありがとー。

>罪に苛まれて、選べる道が死しかないだろうに
 もしくは狂った喜びにうかれながら虚しい時を過ごすんじゃないか
と思ったりします。
 でも結局、彼女への救いは死しかないんですよね。

 平安の時代をイメージして書いたんですけど、屋敷の描写の仕方が
わからなかったんです……。_| ̄|○ 

48 名前:人形使い [2004/06/12(土) 05:48]
狂気の喜びは本当に一瞬で醒めてしまうんじゃないかと思うなぁ。

平安陰陽感じたよ。
御簾とかの小道具いれるか
月の表現を朧月にするとかしたら
わかりやすく和風になるやもしれませぬな。

49 名前:「月」の逆位置 [2004/06/12(土) 21:46]
 他のスレでも晒してしまいました……。
 せっかくコメントつけてくれたのに、すごく失礼なことをしてしまいました。

 ごめんなさい×10

50 名前:人形使い [2004/06/13(日) 14:43]
>>49
???
なんもあやまることないしょー♪
でも、もちっと推敲してから出したらよかったネ。。。<酷評

51 名前:黒人形使い [2004/06/14(月) 02:10]
『メルトダウン』

世の中の浅い部分をじゃぶじゃぶとすすり
醜く肥えた雌豚どもが
身の程を知らぬ評価で金髪の女優をこき下ろす横をすり抜け
(ヨンさまとやらの酷評は痛快であったが)

アダルトビデオ棚にしがみ付いて
鼻につく臭気を発している
皮膚の爛れた
さかりのついた雄猿どもを尻目に

俗悪に眉目ひとつ動かさず
「いらっしゃいませぇ〜〜」
とさわやかに言えたなら今日も接客は完璧である

核兵器のボタンを押すような軽やかさで
死に絶えろとばかりにレジを叩けば
とびきりの笑顔で
「ありがとうございましたぁ」
と言えもするのである

屑どもに圧政を敷いて
全員残らず潰して殺してやると想像が思い至れば
胸のむかつくような中年オヤジのクレームにも
スマートに対応できる

にかりと笑った歯はどうしても真っ黒なのだが
こればかりは改善しようもない

すさまじい嫌悪はメルトダウンを起こし
店内の有線放送が時折がーがーと雑音をたてると
反応は自覚により加速する
俺の内側はどこまでも腐蝕されて
地獄へ向けて果てしなくぶすぶすと崩壊していくのだ

こうして吐き気をこらえ
くいしばった黒い歯の間から
シューシューと硫黄の息を吐きながら
今日という日を耐え忍ぶ逞しい背中だという自負が
最後の挨拶を可能にするのだ

「またご利用くださいませぇ〜」

52 名前:黒人形使い [2004/06/14(月) 02:23]
>52
時折がーがーと→時折検知器のようにがーがーと

53 名前:猛禽 [2004/06/14(月) 13:34]
「本能の棚」

もしもし、目が据わっていますよ
そこの貴方ポケットから財布が
半分はみだしてますよ
急いで出てきたんですか、きたねえサンダルのまま

ぎらぎらぎらぎらぎらぎらぎらり
陵辱ロリータ尼僧ハメ撮り痴漢電車に谷渡り
ぎらぎらぎらぎらぎらぎらぎらり
SM姦通輪姦紐パン避暑地に欲情未亡人

真剣な目のいじらしさ
うっすら髭のいじましさ
レジみて周りみて女みてちらちら
並ぶタイミング決めかねてつのるイライラ

切なくいとしく雄の夢
なんにも悪くないものを、
なんにも罪ではないものを、それがつないできたものを

ねえ、わたしはすきなおとこにそんなふうに
ものすごくいやらしく見られていたいの
いつもわたしそれがうれしくて
両腕できゅうっと引き寄せちゃうの

苦しくいとしく雄の夢
こそこそ下がって目を伏せて、
蔑むわけなどないものを、それが重ねてきたものを

当たるといいねそのビデオ
抜けるといいねそのビデオ
気にするな
見てないよ

54 名前:名乗るほどの者ではない [2004/06/15(火) 01:33]
>>51-53
重力と重力と。
ビデオ屋で原子が生成されそうだ。

55 名前:猛禽 [2004/06/22(火) 23:30]
「日々の愛情」

裏に指で書いてあります

眠るあなたの背中です

毎晩上書きしてあります

白麻のシャツに隠されて

絶対見えないところです

鏡に映したあなたにも

ねじれて読めない手紙です

だから知らないはずなのに

あなたの寝顔は安らかです

少しずつでもしみこんで

いるのでしょうか

56 名前:名乗るほどの者ではない [2004/06/26(土) 01:52]
連投にひっかかった。チョトはらせて。


男と女の関係って
たかだか一度の失敗で
ご破算になってしまうものだと思う

いや
ご破算にならない方が
おかしいんだと思う

人の言動に傷つくというのは
そのくらいオオゴトだし

一番愛すべき信頼すべき人に
ぶつけられた石礫ならば

なおさらに引きずって全身が軋む
ふつふつと、こみ上げるような
悲鳴と嗚咽に彩られていく

もの、だから

57 名前:人形使い [2004/06/26(土) 16:09]
>>55
美しい比喩
指先の温もり
表にはあらわれないもの
さやかには見えぬもの
いつも傍らにあるもの
さやかには見えぬもの

書いてあるのだけれど
それは文字(=言葉)ではなくて

58 名前:人形使い [2004/06/26(土) 16:29]
>>56
それは感情で始まったことだから
それは感情で終わるんだよね
いつも
・・・いっつもそうなんだよ   ・゚・(ノД`)・゚・。
・・・・・・・・・
うあ〜〜ん!!


ふー

59 名前:http@実はアク禁中 [2004/07/11(日) 01:29]
貴方と自分を他人の様に見下ろせば
神様は喜怒哀楽の振り分けが下手だと、つくづく思う

最近は自分より不幸な人を見ても
安心できないくらい不幸せで
送電線の虹は一日かけて七色になるらしいけど
それを確かめる暇も無い

自分が死んでしまっても誰も泣かない
誰も悲しませないのなら本望と
斜に構えようとすれば、今度は独りで泣きそうになる

寂しいと言うのなら、会いに行くよ
じゃなきゃ、一生かかっても謝りきれないから

つまらない意地を張る俺には言えないけど
きっと言えるさ
貴方と俺は違う人間だから

60 名前:昼酔軒@お尻痛くてブルー ◆Noon.k9qCE [2004/07/13(火) 22:22]
嘘を吐くなら もっと上手く 私が一生騙されるような嘘を
おとぎ話に砂糖をまぶしたくらい 甘い甘い そんな嘘を
愛を囁く 同じ口から 紡ぎだして 騙し続けて 素敵な嘘で

グラスに注いで 
私の生まれた年のワインと 
あなたの生まれた年のワイン

そして 私も素敵な嘘を

「あなたさえいれば それだけで良い
 望み事は一つだけ あなたとずっと一緒に
 どんな辛い事があっても やっていける
 二人でいれば やっていける」

でも もう終り
ハッピーエンドの続きは 物悲しいお話
グラスは粉々に 直せそうでも また傷ついてしまうから
とても使えそうにも無くなった だから さよならをあなたに

「あなたを愛している」 もう本当じゃなくなった 偽りになる言葉
あなたではない誰かにとって 真実になりうる言葉

―――――――――――――――――――――――――――――――――
笑いたければ笑うが良いわよ!!
もう、あたし……戻れないわ……

61 名前:人形使い [2004/07/14(水) 01:27]
>>59
”きっと言える”のは
神様が振り分けに偏りを作ったから。
それは高いところから低いところへ流れていって満たされるもの。
互いに注ぎあう関係。
それこそが人間には必要で
やっぱり人は、一人では死んでしまうのだろうなぁと思います。

62 名前:人形使い [2004/07/14(水) 01:34]
>>60
一瞬で吐き出された言葉の真偽を問う。
実は、そのためにかかる時間は永いのだ、と私は思います。
注がれた言葉の可能性の無限に酔うのも素敵ですが。

それにしても
割れてしまったグラスは
時を経て角が取れ
拾い集めることができたりはしないんですかねぇ。。。。

63 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [2004/07/14(水) 21:09]
「ななめ」

黒猫と白猫
ななめに切られて
その隙間から
夜を見てしまった

卑猥な腰つきでキャンドルは揺れ
何度も腕を振り下ろす影 幻 灯
どこに足を下ろせばいいのだろう
どこが支えになっているのだろう

ずれていく 対称
黒と白から 赤が生まれた

水より心臓は軽いのだと
初めて知った

64 名前:昼酔軒@助手補佐見習 ◆Noon.k9qCE [2004/07/14(水) 22:17]
>>62
批評感謝いたします。

一度壊れてしまえば、直すのに時間が掛かる物ばかりですから。
本当に壊すのだけなら簡単ですよね(色々な意味で)。

65 名前:http [2004/07/15(木) 02:07]
>>61
レスサンクスです

自分で読み返してみると、切り貼りした感が残ってるにゃー
(『送電線の虹』は5文字ポエム用にストックしていた奴だったりする)

突き放してるのか近付きたいのか
訳の分からなさを感じていただけたら嬉しいです

66 名前:人形使い [2004/07/15(木) 02:20]
>>63
さらりと流れる描写にシンプルな配色で感情は抑制され
読んだ時の嫌悪感が極力排除されている不思議な光景。

対象が完成された美ならば
非対称はエロスだと思います。
ゆえに血肉の表現とあいまって
とてもエロティックな詩だと思います。
(エログロバイオレンス??)

最後の真偽が気になるけれど、知りたくはないような。。。。。

67 名前:人形使い [2004/07/15(木) 02:30]
>>64
宇宙が膨張をやめて逆巻きになったとき
それらはきっと取り戻されるのだけれど
それはそれで・・・って感じですねぇ。
やっぱり"破壊と表裏一体の創造"とか
"良い事と悪い事のバランス"とか
そういう均整のとれた宇宙を思い描いて・・・
壊れた関係から目を逸らしたりなんかして〜〜〜

>>65
分けわからないんだけど
その表面のどたばたの向こうに
静かに横たわる思いはあると僕は考えてますよ☆
だからそう読んでしまうのです。
あぁ、好きなんだなぁ、と。
(送電線の虹は、その浮遊っぷりが詩を引き立ててるなと感じました)

68 名前:青の羊 ◆pNGtbbWniA [2004/09/10(金) 00:48]

車窓から流れてくる空
後退していく街
紫立ちたる陰はビルの鋭角

さよなら
さようなら
合わせ鏡のなかの僕

鏡越し映った老婆の
消え入る笑顔の向こうに新宿

69 名前:名乗るほどの者ではない [2004/09/22(水) 02:55]
皆が笑っている
あへらあへらあへらあへらと
笑っているのだ
私が泣いているので
皆が笑うのだ
あへらあへらあへあへ と
私の場合
泣きたくもないのに泣いてしまっているのだが
皆は笑いたくもないのに笑ってしまっているのだろうか
今現在 不本意に涙を流し続けてとめられない私には
笑っている彼らの気持ちなど分かりはしない
泣くのってしんどいね 疲れるね わけがわからなくなるよね
皆はどう?
笑うのってしんどいの?疲れるの?わけがわからなくなるの?
どうなってしまうのかわからなくなるの?
どうしたいのかわからないでいるの?
私は そうなんだけど
あへら あへら
泣いているけど笑ってみたよ
だけど泣いているからうまく笑えないし
笑っている気持ちもなにに笑っているのかも分からないんだ 
しくしく あへらあへら くすんくすん あへあへあはは
しくしくしくしく・・・・

あへら

泣いているのっておかしのかしら
笑っているのっておかしくないのかしら
なにがどう違って
涙と笑いに分かれてしまうのかしら

わからないことばかりなので
当分私は泣いてしまう

しくしくしく くすんくすんすん

70 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/09/23(木) 21:16]
>>68
合わせ鏡で自分の顔を見ると別人のようだけどこれが普段の自分なんだな。
を、分け目が反対、とか、スゲー違和感あるのは本人だけなんだな。
青の羊さんて、客観的に自分を見る自分、みたいな感じの詩を書く事が多い?

>>69
んー、、おそらく的外れで何のフォローにもならんと思うんだが、
例えば、人通りの多い道なんかで、シクシク泣いてる人がいた時の周りの反応って
「どしたんだろ、、、、?」って感じだと思うし、逆に笑ってる人がいたら
「頭の不自由な人だな、、、」って感じだと思うし、だから、多分泣いてるからといって
それがおかしい事ばかりではないと思います。

71 名前:人形使い [2004/09/28(火) 02:53]
317さんとても真摯に肌に近づけて詩を読むんですね。
ここも然り。最近見つけた倉庫スレにも感心しました。
眺めていてなんだか嬉しくなります。
がんばって続けてください♪ (スレ違いまかり通る)

72 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/09/28(火) 16:44]
>>71
を、何だか久しぶりですなぁー

73 名前:猛禽 [2004/10/04(月) 22:52]
「詩」

すうっと溶けてくるのなら
たぶんあなたと同じです
子供のころの楽しさや
せつないあの日のごはんのように
ときどき思い出したいような
そんな景色でできてます

ちくりと刺さる棘先は
きっとあなたのやるせなさ
あきらめ捨てた目標や
取りもどせないことばのように
帰りたくても叶わぬような
そんな苦さでできてます

思わずほろりとくるときは
かならずあなたの秘密です
シャイな気持ちや戸惑いで
ふっとそっぽをむくように
しゅらしゅら軽く生きてても
あなたの真芯が泣いてます

やさしく心にしずんだら
終(つい)まであなたの味方です
ぱたぱた暮らした毎日を
ひとりで思い返すとき
わらって風に流せるように
あなたに沿って歩きます

(Ф∀Ф)ノ= ラッキーレス
この詩を読んでしまったひとは必ず評価をしないと
40日以内に〇〇〇が腐ります

74 名前:人形使い [2004/10/05(火) 19:50]
う、、、腐る、、。

>73
詩篇というのはバファリンじゃないけど
半分は必ず読み手の思いでできていて
(もう半分は書き手の思いでできていて
(両者が混ざり合うところにこそ美しさがあるのだと私は信じています。
ぴったりと読み手の心に寄り添う言葉っていうのはとても稀少で
そんな理想的な詩篇の有様が静かに佇んでいます。
過不足無く美しい言葉。
詩の在りようを描いた詩を読んでこの詩の一部になっていることを思うと
この上ない眩暈が呼び起こされます。

渦巻き系の詩。

75 名前: ◆Ui8SfUmIUc [2004/10/05(火) 21:57]
過疎



貧困と空腹を引く馬車がやってきた

ゴロゴロ ゴロゴロやってきた

ねぇ、プリンセス、わたしの腹をさすっておくれ

淋しい三角形の歯車が

あなたの股間に納まるように

農夫のへこんだ腹をさすっておくれよ

先の茶けた草に足をとられたお馬の類が

くたばったまま動かない



ひひん ひひん ひひひん

76 名前: ◆Ui8SfUmIUc [2004/10/06(水) 18:42]
農村


寂しい農村は味噌汁のにおいがする

茶色の小川が流れて 茶色の家がぽつぽつと建ち

茶色の大地の上に 茶色の山脈がのっかり

頂きは錆色の空を仰いでいる

民は茶色の仕事着で 茶色の畑を耕し

茶色い息を吐きながら 茶色の話で一日をむかえる

寂しい農村は味噌汁のにおいがする

けものの類の灰色の生活が

錆つ付いた罠に足首をえぐられた

茶色い娘よ 裏山の神社は 今でも茶色くあるか

赤い林檎の、甘酸っぱい思い出よ

77 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/10/06(水) 21:32]
>>73>>75-76
きっと感想書きます。感想でよければ、ですが。
でも、今はチョト待って、、
そのうちきっと書くから、、、、、

チンコが腐ったらとても困ります、、、、、、、、

78 名前:猛禽 [2004/10/06(水) 21:58]
>>77
そんなとこが腐るなんて言ってないから
無理しないでくださいね
書かなくても、ほんとにいいですから。ごめんなさい

79 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/10/06(水) 22:00]
あぁ、、、、何か先っちょが変な色にナテキタ、、
腐るのだけは勘弁してくれ、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

80 名前:名乗るほどの者ではない [2004/10/06(水) 22:44]
猥談じゃなくなったから、こっちでやってる人がいる……

81 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/10/06(水) 23:10]
うるさいよ!

82 名前:名乗るほどの者ではない [2004/10/06(水) 23:15]
いっそ、猥談専用立てたら?w

【銀河皇帝】 猥談スレ 【推  奨】

タイトルはこんな感じが素敵。
スレ違いスマソ〜〜

83 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/10/06(水) 23:20]
そうだな。
いいかもしれない。

、、、、っていうか、俺にとっての深刻なエロ相談に終始するばっかりで、
来場者がほくそえむスレになるだけのヨカン。

84 名前:名乗るほどの者ではない [2004/10/06(水) 23:21]
だから(・∀・)イイ!んじゃん。
分かってるんでしょ?それが(・∀・)イイ!ってこと。w

85 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/10/06(水) 23:22]
誰かが俺をいぢめる、、、

86 名前:名乗るほどの者ではない [2004/10/06(水) 23:29]
違う畝。
こおいうのは、構う。というのです。
自称半立ちの酔っぱらいお兄さん。
ああ、楽しい。

で、立てる?立てない?ねえねえ?(・∀・)ニヤニヤ

87 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/10/06(水) 23:32]
>>86
だから、チンコと共にたてたってば。

88 名前:人形使い [2004/10/08(金) 00:29]
317さんと被っちゃうけど僕のは貧相だからいいやね。

>75-76
感想、3回書き起こして3回とも途中でやめました。
それでわかったことは
北さんの詩はつるっと麺みたいな味わいで
滑らかに言葉がお腹に入ってきて
お腹いっぱいで
この満腹感についてつべこべ言うのは莫迦らしくなってしまうのです。
顔の見えぬプリンセスも味噌汁の匂いも林檎の鮮やかな赤も
なんだか「美味しかった」以外のどんな感想もバカバカしく感じられるのです。
滑らか極まりない言葉列へ最大限の賛辞としていえる台詞は
⇒「ごちそうさまでした。」

いっつも感想うまくいえないんだけれど、北詩、好きです。
ひっそり読んでます。
その感性のファンです。
ひんむきも応援してます。

あー、なんだか自分の言葉切れの悪さに腐りそう。。。

89 名前: ◆Ui8SfUmIUc [2004/10/08(金) 18:12]
>>88
ラッキーです。なんかラッキーです。
俺はラッキーです。
こちらこそ「ごちそうさま」です。
もうこれで「頂きます」は入りませんね。
秋の秋刀魚を頂くような、油ののった
「頂きます」はいりません。
修行僧のようなあばら骨のガリガリした
ところこそ永遠の「ごちそうさま」です。
俺は感想を読んでてそう感じました。
また「ごちそうさま」と言ってください。

90 名前:青の羊 ◆pNGtbbWniA [2004/11/28(日) 21:36]
>70
コメントどうもでした。ここ半年くらい詩作=瞑想みたいな気分がずっと
続いていて久しぶりに梁山泊&チャンプ作品群見たらあまりの巧みさにびっくりした今日この頃です

91 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2004/11/28(日) 22:12]
>>90
を、久々。

92 名前:名乗るほどの者ではない [2004/12/05(日) 04:08]

「 見上げても何もない 」 と
そう思うばかりになる季節が
足音高くやってきてしまった
灰色の絨毯から墜ちてくる
天使の残骸が地上を覆う
それがなぜ赤ではなく白なのか
時折不思議に感じながら
目を離せずにからっぽの空から
降ってくる残骸に目を凝らす


連投に阻まれた。置かせてください。

93 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [2004/12/27(月) 19:30]
おっぱい

みんなおっぱいをすってきた
長い乳首や丸い乳首
ちゅぱちゅぱ んぐんぐ すってきた

いつかおっぱいをあげる時
もう覚えてないその仕草を
わが胸で真似る 心地よさ

おちちの先が奥までずっと
へそまで達したその時に
私は私を生んできた

春、夏、秋、冬、朝、昼、晩

風、雲、太陽、お月さま

94 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [2005/01/18(火) 20:12]
クズ入れにクズを入れた
職場ではクズ入れにクズを入れない
学校でもクズ入れにクズは入れなかった
でも今の僕はクズ入れにクズを入れてる
ゴミとクズは違う
時計が壊れればゴミだ
クズはクズとして生まれる

クズは放置される
だから、泣きながらでもクズはクズ入れにいれなければならず
けっして生まれたままの、そのままの姿で放置してはいけない
どんな形で生まれようと、そっと、やさしく、かたづけてあげよう

いちど、夢を見た
僕が生まれる瞬間だ
僕は、泣いていた
おおきく、おおきく、ないていたんだ

95 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2005/02/27(日) 01:54]
スイマセン、投下させてください。

「音色」

いつも通りの日常がお伽噺のようで
いつもと違う表情が飽き飽きした日常のような
いつでも俺の傍らに佇む音
多分いつも通りの音

無味乾燥な空間に咲く色彩
鮮やかなのが色ではない音で
華やかなのが音ではない色で
七色の軌跡が真っ青な空を貫いて

宇宙空間を射抜いた音の色
その更に先をいく視覚の振動
多重に奏でられる知らないあの音に
俺はいつも戸惑う

96 名前:青の羊 ◆pNGtbbWniA [2005/08/02(火) 00:10]

律儀に熱を帯びはじめた路上と
雲の切れ間の灼熱

1人きりのベットから抜け出して
空に向けて深呼吸をする
体温が抜けて心地よいはずなのに
煩わしいのは微かに湿った前髪のせいだろうか

淡く塗り込められていた青が
微かに溶け出し始めていた

97 名前:青の羊 ◆pNGtbbWniA [2005/08/06(土) 00:09]


即興なドラマ  とか
即興な某師匠の漫才  とか

土壇場で掌返す ステルス機の編隊
即興な選挙

インプロビゼーション!

反射と瞬発力と直感で

奈落へ


そして宙(そら)へ  でぃすかばりー

(飛ぶ鳥…)

98 名前:青の羊 ◆pNGtbbWniA [2005/08/12(金) 01:06]

「感動しなくてはならない」

いうような

脅迫に似た映画たち

ヒロインは恋をする
そして死ぬ
さらに蘇る
しかし再び消滅する

ある時は赤銅の大地の中心で
ある時はひまわり畑で

ああ
うんざりしている俺の顔を
涙目で覗き込むな 女優よ

99 名前:青の羊 ◆pNGtbbWniA [2005/08/18(木) 01:11]
「ある主題歌を聞いて」


甘すぎるあの声では役に立たない

深い傷口が塞がるまでの
語るに足りない幾つかの出来事

確実に それと分かるアザを指差されても
きっと 顔色ひとつ変えずに偽る事ができるはず

だけど
別のオンナに託けて甘えてみても
あの歌のように上手には笑えないと思ったよ

100 名前:青の羊 ◆pNGtbbWniA [2005/08/18(木) 02:16]
連投ごめんなさい100

101 名前:青の羊 ◆pNGtbbWniA [2005/08/24(水) 02:48]

いつも斜め前で 背を向けた
悲しみって奴が肩をゆすっている

泣いているのか
いや、俺を嘲笑っているに違いない

無視することが容易いかわりに
無視しようとすると意識してしまう

本当は目の前にあるものと、向かい合わなければならないのに

視界の隅で
背を向けて肩をゆすっている

泣いているのか?
いや、俺を嘲笑っているんだ

102 名前:名乗るほどの者ではない [2005/09/29(木) 23:38]
君が僕に与えてくれたもの
どんな不条理が僕に侵食しようとも
笑ってやり過ごせる そんな心の余裕

103 名前:むこうの317 ◆317..n/Ke6 [2006/07/19(水) 23:51]
「ジイチャンを想う日」

あれから1年
夏晴れ、そして蝉時雨が遠く近く降り注ぐ日だった

見上げる空
妙に広い、なのに何者かの圧力を感じ低く見える

かわいがってもらった記憶というのは鮮明に蘇る
そんな温かな想いや優しさを改めて想い帰した一日

104 名前:もうきん [2007/06/27(水) 14:28]
「マーガレット」

私が病気なのを知っていて
それでもいいっていうから結婚したのに
今ごろになって子どもが欲しいって彼が

ペギー、ペギーきれいなマーガレットのパジャマ
どうしてわたしなんかの前で泣くの

食堂は明かりもなくてまっくら
窓にくっきり細い月が見える

ペギー、ペギーそばかすいっぱいの頬
生きてるだけでいいはずなのにどうして泣くの

もし子どもを産んでも私は
おとなになるまで見守れるかどうかわからない
そんなかわいそうな子どもなんて
でも跡継ぎがやっぱりあきらめられないって彼が

ペギー、ペギーとおい国から嫁いで
ほとんどことばも通じない舅や姑

日本に来たこと後悔してるの
ほんとは口にしないだけでボストンに帰りたいの
どうしてひとりでがまんしてるの
なんにも悪くなんかないのに

ペギー、今エレベータが動く音がした
内科病棟にも夜明けがくる

泣いてもかまわないんだけど
元気出して

105 名前:もうきん [2007/11/02(金) 10:28]
「ゆめ」

ほんとのつらさは
泣いていた夜中
せなかをなでてくれたひと
ゆっくりゆっくり癒してくれた
仕事で荒れたてのひらに

ほんとのさびしさは
わたしが旅立つ朝
お弁当持たせてくれたひと
笑顔で小さく手をふって
立ちつくしていたエプロンに

ほんとの恋は
いつからか知らないけど
ずっと気になる大きな手
つなぐ機会はなくっても
見ているだけで生きられる

ほんとのゆめは
こどものそのまたこども
すやすや眠るこぶしのなかに
いっしょに守ってくれている
あしたが不安にならないように

106 名前:もうきん [2007/12/05(水) 10:38]
「おじいちゃん」

もう薬のための水も飲み込めないし
点滴も自分ではずしてしまったので
乾ききった喉からは声も出なかった

でも毎晩寝る前に耳元で
またあしたね、またあしたの朝会おうねって頼むと
にっこり頷いてくれるんだよね
そーっとドアをしめる前にふりかえると
肘から上をがんばってもちあげて手を振ってくれるんだよね

だんだんにっこりがかすかになって
頷く角度もちいさくなって
でもそれを確かめれば毎晩安心してねむれた

よし(ФvФ)!あしたまではだいじょうぶおじいちゃんはいる
よし(ФvФ)!約束したんだからあしたの朝も会える

おじいちゃんのおむつは
ぜんぜんよごれなくなっていっていつ見てもからからで
ただおしりのかたちにまがっているだけで
食べないし飲まないしあたりまえなんだけどそれがとてもかなしくて
きれいなままのおむつをかえるときなみだがでて
なみだがでて

おむつがよごれないってさびしいね
おむつがくさくないってさびしいね
からだのなかをすっかりきれいにすてて
いってしまうおじいちゃん

夜明け前におじいちゃんは死んだから
最後の約束ははたせなかったけど

おじいちゃんまだ生きていていいって思ってくれてたんだよね
死なないでいようって思ってくれてたんだよね
寝たきりのつらい日々のなか

おじいちゃんほんとは苦しくて苦しくて毎日がつらいだけで
もう開放されたいと思ってたかもしれないね
孫がかわいそうだからつきあって頷いてたけど

おじいちゃんわたしにはかわいがってもらった思い出しかない
ひたすらかわいがってもらった思い出しかない
おじいちゃんの人生やら哀しかった出来事やらなんにも思いやった
記憶なんてない

ごめんね
ごめんね

107 名前:もうきん [2007/12/07(金) 20:04]
「雨」

雨が冷たい午後に夕刊が遅れて
いつもは集金にしかこないはずのおじさんが
とっぷり暮れた道を軽トラックで配達にきて

今朝とつぜん休みたいっていうから
そんな急にはだめだって言ったのに待ってても来やがらねえ
まったく今の子は何を考えてるのかわからないから困る

おじさんは母にこぼしたそうです

その日護国寺にすごい数の傘があふれて
夜になってもそれは絶えなくて

尾崎豊がめちゃめちゃ好きで
何がなんでも葬儀にいきたかったらしいとおじさんは言いました
まったく今の子はテメエのことしか考えていやがらねえ

配達していたのは19歳の新聞奨学生で
そのあとまもなく仕事をやめて故郷へ帰りました

おっかさんのおっぱいが恋しくなっちゃったんじゃないの?
半年もつとめられないで福岡に戻ってこれからどうするのやら
せっかくはいった専門学校もやめちゃったしね
ご両親も心配するだろうとずいぶん説得したけどもうぜんぜん耳もかさなかった

おじさんは疲れた顔をして言ったそうです

その日護国寺にすごい数の傘があふれて
夜になっても駅の混雑が続いて


でもそんな話を聞いたのはずっとずっとあと
尾崎豊の十三回忌に発売されるアルバムのポスターがサティのDVD売場に大きく貼ってあるのを見て
いっしょに買い物にきた母が突然思い出したのでした


それから護国寺を通りすぎるたびに
決まってわたしはその人を思うのです
ううん、尾崎豊じゃなくって
福岡からひとり出てきて、新聞販売店の寮ですこしの間くらして
大好きだった尾崎豊を雨のなか見送って
また帰っていった人がいたのを思い出すのです

名前すら知らないし、もちろん顔だって知らないのに
そのとき19歳だった
その人を

108 名前:もうきん [2007/12/10(月) 00:45]
「思い出のために」

さよならを
言い合わなかった
わかれがすき

109 名前:もうきん [2008/01/24(木) 19:49]
「七五あそび」

こうしてとぎれて黙っても
とんでいくよね
時間って

昔いちばん好きだったケチャップ味のソーセージ
物置のすみに死んでいた年寄り猫の白い腹
せんないむかしの思い出やなくしてしまった宝物
そんなたわいもないことでふたりの時間がとんでいく
木々のざわめき、星のうた

だいじな話があるような
だけど今かはわからない
あんまりふたりは淡くって確かめるにも早すぎて
木々のざわめき、星のうた

あしたも会えると知ってても切なくなるね別れって
それぞれむかえる一晩が1年よりもつらいよな
10年よりも長いよな
木々のざわめき、星のうた

指先ひとつふれあわずむきあうだけのときなのに
あなたの髪色やわらかでさわれもしない距離なのに

木々のざわめき、星のうた

あなたが熱いわたしの目
わたしが熱いあなたの目

木々のざわめき、星のうた

110 名前:もうきん [2008/01/29(火) 10:45]
「夜」

あのころいっしょにいて
いまはだれともいない
あしたはまただれかとわらって
あさってはひとりで泣いてる
いっしょとひとりとくりかえして
いつかきっと心はおわるけど

ひとりはだいじなことだとおもうの
いっしょをつなぎあわせてしあわせなとしつきとかぞえるより
かすかなかぜのおともきこえて
ちいさい鳥がなきおわる瞬間もたしかめられる

ひとりはやさしいことだとおもうの
だれかとはしゃいでいるとなんにもみえないで平気になるけど
ひえこむ夜のくびすじのつらさがわかって
空が白むだけでなきはじめる鳥のせわしさもわかる

ひとりは
ひとりのだれかとしかふたりになれないとおもうのよ
いつかまたひとりになるのをしっかりわかっていなければ
ふたりになれないとおもうの

ひとりは
だれかもひとりだからひとりでいられるとおもうのよ
ふたりになることがあってもひとりをわすれないでいるから
きっちりいきていけるんだとおもうの

たぶん
なつかしがっちゃいけないのよ

おわった時間はさっぱりわすれて
胸にかさねちゃいけないの

よしっななめ腹筋10回ずつだっ(ФvФ)ファイト

111 名前:もうきん [2008/06/03(火) 15:06]
「芍薬」

やわらかくひらいて
次の日には褪せて
かおりも残さず散っていった

芍薬
わたしの一生分の命よりも
あなたのほうがきれい

112 名前:名乗るほどの者ではない [2010/06/08(火) 19:14]
いろいろ
知らなくていい
見つめあっていられなくてもいい

全部飛び越えて
いっしょにいけたらいいけど

いろいろ
わかってもらえなくていい
かなしいこと
受け止めてもらえなくていい

そのままあなたはそこで
そのままわたしはここで

いろいろ
星がまたたく
今夜も月はきれい

113 名前:てす ◆pNGtbbWniA [2013/09/18(水) 05:33]
tes



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