なみなみお

コテハン名 なみなみお (トリップ:◆mCFk32Woec)

説明 梁山泊スレで、審査コテしたり、参加もシテルよ!
基本的に善良的。ときどき悪意ある、重い詩が多い。
どちらかいえばいじられるほうだとは思う。
難しい子だけど、明るいです!
ハードル低めで、理想は空より高い。

詩、評価レベル 僕は水面。

コテ名の由来 血縁関係から。

騙り なし。

厨房レベル 困ってます。

人気 よくわからない。
 # 一部熱心なファン有り

出現スレ 階段のような詩を書く詩人の集い
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1058456674/ (dat落ち)

★3行ラブレターU★
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1083762603/ (dat落ち)

他、梁山泊関連スレ、詩スレ等。

代表作品 --階段のような詩を書く詩人の集いスレ87-88より--

「五月の空」
雲が搾られて雨になったころ
ぼくは証言台から引きずり降ろされた
じたばたしていると
警備員が注射針に化けて
ぼくの脇腹に飛んできた
あっけなく体の筋肉は緩んでいくものだ
遠のく意識の奥で 水のうねるような音がした
 
目をあけると
ぼくは脱水機にかけられていた
びしょ濡れの体の爪先から
二つのローラーに巻き込まれていった
すこしだけ気持ちよい
骨がメキメキと折れる音が乾いていた
 
すっかりぺちゃんこになってしまったぼくは
白い和紙のような雲と共に
病院の屋上の黄色い洗濯ひもに吊るされた

五月の空は
蓋が落ちたようにドボドボと
光を吐き出していた
洗濯ひもに絡まりながら
花粉の一粒一粒の細部まで識別できた
風が吹くと足と手がバタついた
まるでYシャツのように
 
遥か遠方の夕暮れは果てしなく静かで
干からびたぼくは
若い看護婦に取り囲まれ
四角に折りたたまれ
そっと
箪笥の奥の
光の届かないところに
しまわれた




「椅子」
すわるひとは両足をそろえて/糸をのばす/すわるひとは空洞で/したがって/
透明な木でできている

すわるひとはひとさし指から/ほどけていき/うすっぺらな布になる/すわるひとはこんじきの風に揺れ
すべての闇を包みかくす/すわるひとは太陽をみあげる/椅子は泣いている