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743:ありきたりですが、作者不明の詩 続 12/15 0:16
けれど、動物たちの中には、様子の違う子もいます。
打ちのめされ、飢え、苦しみ、誰にも愛されることのなかった子たちです。
仲間たちが1匹また1匹と、それぞれの特別な誰かさんと再会し、
橋を渡っていくのを、うらやましげに眺めているのです。
この子たちには、特別な誰かさんなどいないのです。
地上にある間、そんな人は現れなかったのです。
でもある日、彼らが遊んでいると橋へと続く道の傍らに誰かが立っているのに気づきます。
その人は、そこに繰り広げられる再会を、うらやましげに眺めているのです。
生きている間、彼は動物と暮したことがありませんでした。
そして彼は、打ちのめされ、飢え、苦しみ、誰にも愛されなかったのです。
ぽつんとたたずむ彼に、愛されたことのない動物が近づいていきます。
どうして彼はひとりぼっちなんだろうと、不思議に思って。
そうして、愛されたことのない者同士が近づくと、そこに奇跡が生まれるのです。
そう、彼らは一緒になるべくして生まれたのでした。
地上では巡りあうことができなかった、特別な誰かさんと、その愛する友として。
今ついに、この「虹の橋」のたもとでふたつの魂は出会い
苦痛も悲しみも消えて、友は一緒になるのです。
彼らは共に「虹の橋」を渡って行き、二度と別れることはないのです。
こんな風に、幸せと愛の奇跡に満ちている「 虹の橋 」 の入り口には
「 雨降り地区 」 と 呼ばれる場所があります。
そこではいつもシトシトと冷たい雨が降り動物達は寒さに震え悲しみに打ちひしがれています。
そう、ここに降る雨は、残して来てしまった誰かさん…特別な誰かさんの流す涙なのです。
大抵の子は半年もしないうちに暖かい日差しの中に駆け出して仲間と戯れ、遊び、
楽しく暮らす事ができます。ほんの少しの寂しさと、物足りなさを感じながらも…。
でも、1年経っても2年経ってもずっと 「 雨降り地区 」 から出て行かない子達もいるのです。
地上に残して来てしまった特別な誰かさんがずっと悲しんでいるのでとてもじゃないけれど
みんなと楽しく遊ぶ気になれないのです。
地上に残して来た誰かさんと同じ辛い想いをして同じ悲しみに凍えているのです。
死は全てを奪い去ってしまうものではありません。
同じ時を過ごし、同じ楽しみを分かち合い愛し合った記憶は
あなたの心から、永遠に消え去る事はないのです。
ですからどうか、別れの悲しみにだけ囚われないでください。
彼らはあなたを幸せにする為に、神様からつかわされたのです。
そして、何よりも大事な事を 伝えにやって来たのです。
命の儚さと愛しさを。
束の間の温もりに感じる、慈悲の心の尊さを。
その短い生涯の全てを以って、教えてくれるのです。
癒える事のない悲しみだけを、残しに来るのではありません。
思い出してください。動物達が残して行ってくれた形にも 言葉にもできない 様々な宝物を。
それでも悲しくなったら、目を閉じてみてください。
「 虹の橋 」 の たもとにいる、彼らの姿が見えるはずです。
あなたの心の その中に必ずその場所はあるのですから・・・。
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