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34:快楽童子 ◆plhXCa4.HY 6/8 1:34
新しい恋人を僕に見せるたびに、最愛のふりをして
彼は僕が鏡であるかのようにさまざまにふるまった
恋人たちはどれも同じような質感を持っていて
僕にはまるで風呂場の遊び道具にしかみえなかった
最後に彼と交わした言葉は「さよなら」だったように思うが
「好き」だったかもしれない
彼はホテルの27階で流れるように死んだ
彼の軽蔑していた死にあっけなく抱かれたのだ
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